えきすぱ

エキスパート条件の変更が発表されましたね。
「狂想の死闘奮迅」と「幻創母神を超えし者」の二つの称号が条件になる予定らしいです。
まず個人的な感想ですが賛成か反対かで言うと賛成です。ただし実装後の人口の比率によっては手のひらを反す可能性もありますが。
自分が変更前の仕様にて問題だと思っていた点を書いていきます

分けた意味
エキスパート(expert)
英語で専門家、達人の意。
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
言葉通りに分けるつもりであればやはり一人用のクエストで実力を見るのが妥当だろう。
達人と同じクエストを請けて棒立ちしていれば自分も達人?少し考えればおかしいことは解るはずである。
そして「達人」と「凡人」を分ける意味について、想定される理由を挙げてみる。
PSO2のクエストは「出せる戦果が近い人」と遊ぶという前提で作られている。
逆に言えば戦果に差があると楽しめないようなつくりである。
アークス候補生の初回放送で高レベルのプレイヤーに乱入され、後の放送ではクエスト受注時の乱入レベル制限をし始めたのがよい例だ。
強い弱いにかかわらず嫌がらせ目的で身の丈に合わないクエストに乱入する者(無自覚にやっている者も含む)を弾く目的でエキスパートができたと考察できる。
で、実際に効果があったかといえばNOだろう。条件の問題で「個人の戦力」はほぼ無関係で単に実装時期から出遅れたものだけが隔離されたのだから。

人口分布の問題
今までのエキスパート条件は「寄生」することでクリアできてしまうという致命的な欠陥があった。
これによって多くの寄生がエキスパートに移行し、非エキスパートの過疎化が起こっていた。
具体的な比率だが濱崎ディレクターが発表したときが9割がエキスパート取得済、吉岡ディレクターが発表したときが7割取得済だそうだ(うろ覚えのため間違っていたら申し訳ない)
後のほうが割合が減っているのはおそらく新規アカウントや復帰アカウントが取得していない状態なのだろう。
条件未取得のプレイヤーが減ってしまうと「条件取得を目的として集まる」という機会も減ってしまう。
複数人向けのクエストで過疎化が起ればどうなるか。
ログインしたときに一緒にやる人が居なければ想定未満の人数でクエストに挑むことになる。当然難易度は上がる。
そんな難易度でクリアした後にマッチングする「エキスパート」とはどんなものか。先にクリアしていた寄生と出会うのである。
過疎になる前にぬるい難易度でクリアした寄生は当然たいして強くもなく後から来たプレイヤーはエキスパートの違いを体感できない。
強くないエキスパートと合流するためにこの手間は本当に必要だったのか、そもそも何のために分けられていたのか首をかしげるのである。


「達人」と「凡人」が混在する無意味な棲み分けが今後改善されるとして他に出てくる問題について考えよう。
アップデート後の比率はエキスパート取得が3割から5割程度を想定しているとのことだが具体的な人数が気になるところである。
というか野良でどの程度マッチングするかという話。レイドボスを複数のシップで時間いっぱいまでやる人は「エキスパート」の人数が減ってマッチングの待ち時間が長くなってしまわないだろうか。
非エキスパートが全体の過半数を超えた場合、条件を維持するか否か。エキスパート取得済全員が同条件に満足と答えても非エキスパート全員が不満と答えれば「過半数が不満と答えた」となるための懸念。
称号取得条件が「単にクリア」ではなく「Sランククリア」である問題。
該当クエストのランクはクエスト中の経過時間で判定されるので攻略に使用するキャラクターのステータスは必然的に火力至上主義となる。
火力の底上げの方法はスキルツリーを見直す、クラスによってはマグを育てなおす、ステータスを上げる消耗品の使用等が比較的簡単にできることだがここまでが「当然」の部分になっている。
普通にそれだけでは足りないので更に装備品の強化(高い素材を買う)、チームに所属しチームツリーを用いる等やりたくない人からすると非常に嫌な手順が入る。
そういった問題で下手な人よりも貧乏人やチームに入りたくない人が不利になる。


長々と書きましたがこんな問題点ばかり見ていてなぜ賛成なのか?
それは棲み分けの効果が「マイナス」からおそらく「ゼロ以上」程度には改善されると考えているからです。
「改善」は匙加減が非常に難しく「撤廃」では角が立つ。そして「放置」では邪魔になり続ける。
そんな状態で改善を選んだことを評価したい。
EP6は方針自体は良くなっているの見守りたいですね。